代表選考方法この全国高等学校選抜クライミング選手権大会は,日本山岳協会と全国高体連の共催大会であります。そのため全国からの出場枠基準は,次のようにやや複雑になっています。- 各都道府県推薦選手の代表人数は男女各2名以内
- ただし,参加制限の特例として次の基準を満たす選手は上記1.を超えて出場できる
- IFSC(国際スポートクライミング連盟)の主催または後援する世界大会・アジア大会に日本代表として出場経験のある選手
- 日本山岳協会が主催または後援する指定の大会において準決勝以上に進出した選手
- 上記1.2.までの選抜の結果,同一校で2名の参加が無い場合は学校団体出場の目的のために各都道府県推薦選手として男女各1名の追加ができる
今回は2.の参加制限の特例措置の関連で,千葉県高校総体登山大会クライミング競技において男子個人第3位,女子個人第5位の入賞を果たした1年生の野末遼太くんと3年生の杉原夏鈴さんが全国大会出場の切符を手に入れました。 千葉県は国際大会で活躍する日本代表選手を複数輩出するクライミング大国と言われています。 大会概要 平成28年12月24日(土),25日(日)に,高さ13mほどの壁4面を常設する埼玉県加須市民体育館において開催されました。全国から189名のエントリーがあり,当日は184名(男子102名,女子82名)が参加しました。初日23日は予選大会になります。各選手は用意された2つの課題ルートの成績平均によって競われ,上位26名までが翌日25日の準決勝に進みます。25日は,午前中に準決勝を行い,上位8名が午後の決勝戦へと進み,高校生日本一が決定します。 予選・準決勝・決勝のグレード予 選:男子2面13a,女子A壁12cd・C壁12c 準決勝:男子13bc,女子12d 決 勝:男子13c,女子12d 本校成績野末くんが予選を18位で通過し,準決勝は同率10位につけましたが決勝進出はならず。3年生の杉原さんは進路決定時期ということで,十分な練習を積めずに臨んだこともあり予選通過は残念ながら果たせませんでした。 2人の最終成績は,野末くんが予選のカウントバックの結果,総合14位。杉原さんが総合46位でした。よく健闘しました。 大会を終えて選手の二人に悔いが残らないといったら本当では無いかもしれませんが,とてもよく健闘し,出せる力を出し切ったと思っています。野末くんは準決勝に進んだことで来年の出場シード権を得ましたので,今回の経験を活かして高校生活中に「日本一になる!」を目標に頑張って欲しいです。杉原さんは本当によく3年間を頑張り通したと思います。私を3年連続全国大会に連れて行ってくれました。とても感謝しています。私がどうしても実行委員の一人であるために前日準備から最終日まで,競技終了後も夜遅くまで会場を後にできない中で,初出場した1年生の野末くんの面倒をよく見てくれました。来年度は卒業し,新しい進学先ではクライミング競技を通じて得た全国の友人とのつながりと勝負における葛藤を大きな糧に活躍していることでしょう。応援しています。 点描初日の予選はジャッジに入っていたため動画,写真は1枚も撮れませんでしたが,2日目の数枚のスナップと準決勝の野末くんの登りを収めた動画を紹介します。
 二日目会場入り口にて | 準決勝の壁 (中央がベールに包まれた決勝) | 準決勝,最初の核心部分を抜ける野末くん |
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