総合成績10位、男女別成績も10位、年代別では3位でした第1回大会となる本大会は、運営側の発表ではロング35kmの参加者が122名ということでした。決して多い人数ではありませんでしたが、大会開催の情報に集まったランナーは、海外のスペインや国内では兵庫県などの遠方からもあったということでした。着圧ウエアで有名なSKINSのカーフタイツを履き、Salomonのトレイルラン用のバックパックやシューズに身を包んだ選手が多い中、全身を着圧ウエアで包みほぼ空身という、いかにもトップを狙うスタイルの選手も相当数いました。 そんな中、下の3枚の写真がレース当日の私です。シューズはニューバランスのMinimus Outdoor MT10。ソールはとても薄いが、重登山靴で採用されているVibram ![]() ウエアは上から、NIKEの蛍光色黄色が山や雑踏でもよく目立つランニングキャップ、某大型スポーツ店で購入したスポーツサングラスで日差しの強いときには必須、アシックスのノースリーブシャツ、Specializedロードバイク用アームウォーマ、ランニンググラブ、ニューバランスのランニングパンツ、Adidasの着圧タイツ バックパックは、某スポーツショップオリジナル。500ミリリットルのペットボトルが下にアタッチメント出来る5リットル容量のもの。フィット感が抜群でお気に入り。今回はこのバックパックにチューブ入りハチミツ、大福餅、Meijiの即攻エナジー、そしてウィンドブレーカを。また外ポケットには熊避けの鈴とポカリスエット500ミリリットル、そして娘が用意してくれた必勝お守り! トレイルランに魅了された訳2009年3月に開催された第1回房総丘陵トレイルラン(当時は20km)への出場が私のトレイルランデビューでした。冬季の合宿オフになるWV部のいわば補強練習の一貫として元気・体力抜群だった生徒の野澤くんらと一緒に出場しました(なんとこの大会で野澤くんは高校生の部で優勝!)。それまでもこの当時は必ず部活動の一貫でハーフマラソンに出場するのが慣例でした。ただ野澤くんが在学中は、同期で主将だった久保くんらをはじめ部員の士気が高く、トレイルランへの出場もあったのでした。しかし、その後はしばらく仕事の忙しさなどを理由にして冬季オフ時の強化練習はなくなりました。ところが、部活動とは別にたまたま昨年10月に千葉アクララインマラソンでのフルマラソン初出場をきっかけに、続く12月8日のみたけ山トレイルランレースに出場してからは、すっかりトレイルランの楽しさに魅せられ、今年の1月中旬からは継続的なランニングの練習を始めるようになりました。もっともこの年(今年)3月3日の房総丘陵トレイルランレース(30km)に向けた練習でもあったわけですが。元来高校、大学時代と登山をしてきた素養を含め、現在も仕事の一貫として山岳関係に携わる立場にある私にとっては山岳でのランニングレースの練習はとても楽しく、有意義なものなのです。 そもそも自身の身体をいじめることは嫌いでなく、気持ちと身体を追い込んでいける精神状態を確認できると、明日に対する活力が大いに沸き起こるという単純な構造を持つ人間であることが、40過ぎた頃から解り出しましたから、今のところ大きな迷いなく盤石に生活しています(笑、ほんとかな?)。 しかしこの話は、この章のタイトルから少しそれ出しています。実は、トレイルランに魅せられた理由はもっとフィジカルでシンプルなのです。そして、これは是非WV部の生徒を含め、多くの人に伝えていきたいことなのです。それはフォアフットランとの出会いです(またかよって思う人も多いでしょう)。 やっぱり人生、フォアフットラン!私は冒述の通り父親からの影響もあり、高校生のころから登山を続け、大学時代はWV部で国内の山を歩きました。おそらくは元来関節や腱が強い体質ではないのに、肺活量や背柱筋の強さへの自負(あくまでも自負)があって同期や先輩・後輩には体力で負けない、負ける訳にはいかないという意地から無理を続けていたこともあったかと思いますが、大学3年生位の頃から故障が多くなり、特に左膝と右腰部の痛みについては慢性的でした。ですから練習のランニングも継続的(3、4週間)に毎日10kmであるとか、コンディションが良いからと強度を上げたりすると途端に鈍い痛みから始まり、最終的には日常生活支障が出る程度まで悪化するのが決まりでした。だから、気持ち的には積み上げて体力を付ける練習については諦めていました。その後も一時はロードバイクなら膝や腰への負担もないと信じ、それなりにのめり込んだりもしたのですが、やはり(私には)腰に悪かったようです。 そんな折に、上述の3月3日の房総丘陵トレイルラン出場後の頃、インターネット上で『Born to Run』という書籍の存在をしり、それを調べていく内にフォアフットランという走法理論に行き着きました。私なりに身に付けていたこれまでの走法理論を根底からひっくり返す内容でした。すぐに実践しました。それは教科書の通りで、しばらくはカーフの張りとの戦いでしたが、骨盤を起こす(というよりも、むしろ当初は前に倒す)ことで重心を膝の上に置く走法は、膝や腰への負担を軽微にし、自分に適したストライドを手に入れることで早い走力を身に付けることができることを実感しました。毎日走っても、膝や腰の痛みはほぼなく、不定期な20kmオーバーのロングランを織り交ぜながら月によっては月間250〜300kmもある中で、大きな故障無しでの半年を向かえての今回のレース、それと成績でした。 八ヶ岳横断トレイル35kmコースマップ
上が大会要項に記載されたコースマップです。南八ヶ岳横断登山道を利用した往復35kmのトレイルランです。横断とは言いますが、個人的にはアップダウンが多く続く厳しいコースでした。また、各関門もどちらかといえば厳しめな設定時間になっているような気がしました。 |
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